マキタカオライフ

It's Life and Life Only

勝つも負けるも

人間は、はだかで生まれて、はだかで死んでいく。
生きているうちに得たものはすべて、死ぬときには手放すことになる。

人生を、生まれてから死ぬまでの旅だということにすると、ひとはみんなそれぞれ、同じ方向に向かっている旅人である。
早く進んでも、ゆっくり歩いても、行き先は同じである。
勝つも負けるもない。
出し抜く必要もないし、蹴落とす必要もない。
勝たないほうがいい。
強いも弱いもない。どっちがえらいとか、いうのもない。
先生も生徒も、上司も部下も、親も子も、金持ちも貧乏人も、男も女も、互いを尊重する、尊重しあう。
尊重するとは、どういうことか。
一目おくということか。
押し付けないということか。
近づき過ぎないということか。
リスペクトということか。
謙虚であろうとすることか。

この世の限られた時間の一瞬一瞬を、淡々と、黙々と、粛々と、そしてなるべく嬉々として過ごすこと。
それしかないわ(©莫山先生)