分類と統合と混沌
自然の状態、人間の手の入らない状態というのは、もともと混沌状態である。
人間がひとつひとつに名まえをつけて、分類する。
概念としては分類されたことになっても、状態としては混じり合ったままである。
さらには、その混じり合った状態をも、むりやり分類してしまう。
山は山、道は道、川は川。
むりやり分類されたものは、自ずと元に戻ろうとする。
人間が、自然と別ものだとすれば、人間よりも自然のほうが大きい、人間は自然にはかなわない。
しかしじつは、人間も自然の一部である。
人間はいままで、自然を超えようとしてきたようだが、ここにきて、自ずと元に戻ろうとしつつあるように思う。というより自然が、人間を元のように戻そうとしているような。
いままでひたすら、分類してきたが、これからは統合され、そして混沌としていく。
人間の意志を超えた、自然の意志によって。
というか、それこそ自然に。
ブログを統合したのも、自然の流れだったのかもしれない。
テーマ別に分類して、わかりやすくしていたつもりだが、どうもおもしろくない。
その、分類してわかりやすくしようとすること自体が、こざかしいというか、おもしろくない原因のような。
いちおう、カテゴリーの分類はするけれども、まとめてみれば、混沌とするというか、というより混沌を目指してやっていこうと思う。
仕事についてもそうである。デザインのテイストによって、ブランド、ユニットで区分け、分類してきたが、しょせんは「ええかっこ」しているだけで、じつのところごちゃごちゃしている。
そのごちゃごちゃがいやで、さらに分類しようとしてきたが、もはやこれには、無理がある、と思うようになった。自然に混沌に向かっているならば、その自然に逆らっているようだ。
これも、いちおうの分類はするが、それにこだわらず、むしろ混沌化の方向で。
本業であるとか本業でないとか、すら、混沌としていっても良いのかも。
先に書いた「ボランティア」の感じで、得意なこと、できること、をこつこつやっていくだけかなあ、と。