マキタカオライフ

It's Life and Life Only

100人いたら100通り

トランペットで音を出すときの、マウスピースにあてる口の当て方、形のことをアンブシュアという。
さんざん、いろいろ試し、いろいろ調べてはまた試し、ようやくこんな感じかと、ようやく入り口の前に立てたかというところである。
そのいろいろ調べて、いちばん最近、最後に、しっくりきたのが、「100人いたら100通り」ということである。
一般に正しいやり方、ということではなく、(いい)音が出ればそれが正しい、ということである。
そっからようやく開けていったという感じ、ようやく固まってきたという感じである。

マウスピースの丸いところに口をあてて吹くのだが、当てる場所でまず、上の方とか下の方とか、あと唇の引っぱり具合とか、上下のあごの前後左右関係とか、歯と歯の隙間とか、唇の尖らせかた丸めかたとか、もう数えきれないくらいのバリエーション、そしてどれも繊細すぎてちょっとしたことで音が出たり出なくなったり、あとは、ついさっきまでのを忘れてしまったり、そしてさらにマウスピースのセレクト(大きさ深さ厚さなどこれもすごい種類)ひとつで全然変わってしまうという始末。
これが、「100人いたら100通り」で吹っ切れたというのは、まさにすごいことで、まさに名言というか、まさに真実というか。究極というか至極というか。

それで、この「100人いたら100通り」は、おそらく万能である。
なんにでも使える。オールマイティである。オールパーパスである。
ほんとうに、すばらしい。
What A Wonderful Worldである。