敵など存在しない
敵を作り出しては、戦うこと、ばかりだ。
勝つとか負けるとか、強いとか弱いとか。
駆け引きとか手段を選ばないとか。
「うそ」を正当化してまでも。
日々の暮らしのなかにもあたりまえのように存在する、敵。
スポーツ、戦闘ヒーローもの。
学校、会社。
ビジネス、政治。
わざわざ、いちいち、敵か味方のどちらかに分類しなくても、
誕生が始まりで、死が最終目的地ならば、
同じ乗り物に乗って同じ目的地に向かうだけの、
仲間と言ってもいいし、仲間と言わなくても、
たまたま一緒に乗りあわせたひとたち、ということでいいのではないか。
敵という概念が、いまよりも、すこし薄い、軽いものになって、
個人個人の、ひいては社会全体のストレスがかなり減って、
もうすこし楽になればいいな、などと思う。