進化と退化
われわれ人間は、人間は進化していると思っている。と、思う。
人間以外の動物はさほど進化していないが、人間は進化していると思っている。
たしかに、人間社会、文明はめまぐるしい進化、発展をしてきた。
しかし、人間自体、人間そのもの、人間のフィジカル能力は、さほど進化していない。
むしろ、動物的なカンのようなものは、退化していっているだろう。
手もとの機械はたしかに便利だが、こしらえたモノよりも、なんというか、ボディというか肉体というか、さらに心も含めたフィジカルのほうを進化させていくような方向性というか営みというか。
産業革命ならぬ、フィジカル革命みたいなものが起こってくればおもしろいなあと思う。
言語を超えたコミュニケーションとか、重力を凌駕あるいは重力と協調する術(すべ)とか。
そういうのがふつうにあった時代も、過去にあったんじゃないかと思ったりもする。