マキタカオライフ

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腰を入れるということ

きのうの続き。

むかしから姿勢が悪いとか、背中をのばせとかよく言われた。

まともに胡座すら、かけなかった。(胡座を「かく」っていう言い方は、おもしろい)

座骨神経痛をわずらい、その後ストレッチやヨーガをやるようになって、いろいろ調べてわかった大事なことは、「腰を入れる」ということで、なんとぼくは40年近く、腰が入っていなかったというか腰の入れ方を知らなかったのだ。

腰を立てると表現するひともいる。

なんせ、骨盤が後ろに寝ていたというか、骨盤から背骨まで、後ろに丸く湾曲した感じというか。

バランスを保つために、首が前にでて、肩も前にでる。猫背の典型。

腰をいれるというのは、寝ている骨盤を前に立てることで、背骨はいったん前に出てからうしろにS字に反っていく。

体の右横から見て、腰を入れると背骨がS字になり、腰が入ってないと背骨はC字になると言えばいいか。

そして腰をいれることで、自ずと背中はまっすぐに伸び、首から頭もまっすぐになり、肩も気持ち後ろに、そして気持ち下がったようになる。腰を入れることで姿勢のすべてが改善されるわけである。

長年培ってきたいままでの自分の身体のくせを変えることはなかなか大変であった。

まず、背中を反らすための筋肉がほとんどない、あと、柔軟性がなく、後ろに反らない。

というか、股関節もハムストリングスも肩も手首も足首も手足の指も、全部が固まってしまっている。可動範囲が狭い。

ヨーガの基本的な体操に、オリジナルなストレッチをいくつかプラスしたコースを日課にしている。もう8年ぐらい続いているか。それでも、気づいたらだらけた姿勢になっていることがよくある。とくにいすに腰掛けているとき。でもまあ、トータル的にはかなりましになっていると思う。

腰が立ち、姿勢が重力に対応して垂直にバランスがとれているのを、ボディバランスがいいと言うのだろう。

バランスがくずれてもすぐに立て直すことができる、とか、くずれたようでくずれていない、とか。

あと、腰が入っていないと、身体のひねりがきかないので、その分の可動性も悪くなる。

なんかで読んだが、サッカーのスカウトのひとで、後に一流になる選手は、立ち姿だけで(ボールをさわってなくても)解ると言うひとがいた。それもわかるような気がする。

顔の造りを取り替えたり、髪の毛を増やしたりとかはなかなかできない(できるけどお金とかリスクとかがかかる)が、姿勢を変えるのはわりとできる。

しかも基本、只(ロハ、タダ)で。

なによりも、肩も腰も尻(座骨)も膝も足首もどこも痛くないということ。まえはいつもどこか痛たたたという感じだったのに。

一番大きな収穫、成果である。