ちょんまげ、月代
ウェブで調べたら、平安時代後期からの風俗である(風俗というのは元来こういう使い方の言葉だったと思うので、あえて)。
まえからずっと思っていたが、デコから頭頂部にかけて、剃る、とは、なんと思い切った髪型なんだろうか。まったく意味わからんと。
じゃあ、いまの風俗(元来の意味で)に、なんか意味があんのかと。
機能性に意味を求めると、なかなか答えはでてこない。
見た目、ファッション、流行だととらえると、意味はわからなくても、まあ納得できる。その意味はひとそれぞれであるだろうし、時代それぞれであろう。
「かっこよさ」の概念は時代によってぜんぜん変わる。
10年たったら、もうめちゃださいみたいなことになっている。ヘアスタイルにしろ、ズボンのバンドの位置にしろ。言葉の使いかたもそうである。死語とか言われて笑われたりして。
で、月代は、当時流行っていたのである。
かっこよかったのである。
ハゲてるほうがかっこよかったのである。
はやくおとなになりたかったのである。
おとなだと認められたかったのである。
めんどくさいのに剃るのである。
「ハゲのほうが、かっこええねんで」
「くやしかったら、ハゲてみろ」
「剃ったら?」
というのはどうだろうか。