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マキタカオ ライフ

日々の考察と記録 It's Life, And Life Only

My Back Pagesの自己流翻訳1

1964年の6月9日にレコーディングされたとあるアルバム、

「Another Side Of Bob Dylan」のなかの彼の代表的な曲のひとつである

「My Back Pages」。

その年の3月に生まれた僕はゼロ歳、彼、彼の曲を知ることになるのはかなり

後のことになる。

このアルバム全体が、ギターとハーモニカの弾き語りで、一発録りしかも

曲の版権登録のための録音とのことで、かなり荒っぽいつくりになっている。

かなり荒っぽいつくりになっているという言い方もかなり荒っぽいとも思うが。

僕はなぜこの曲が好きなのだろう。彼の曲はほかのひとにカバーされることが多く、この曲もたくさんのひとに歌われてレコーディングされている。

でも僕は、このアルバムの弾き語りの3拍子のが一番好きだ。弾き語りで3拍子だからか。そのぶっきらぼうな声なのか。好きに理屈はいらないのか。

ともかく、この曲の歌詞は意味不明度が高い。だいたい意味不明度の高い彼の曲たちのなかでもとりわけよくわからない。

最近気づいた新しい解釈。ひょっとしたらどこかでどなたかが似たような

ことを発表されているかもしれないが、この新しい解釈というのは

いま現在僕が知る範囲でということにしといてください。

ポイントは時制と複数形にある。

CRIMSON FLAMES TIED THROUGH MY EARS ROLLING HIGH

いくつもの深紅の炎がぼくの両耳の間を通り抜けて、かけのぼりながらからまっていった。

AND MIGHTY TRAPS POUNCED WITH FIRE ON FLAMING ROADS

USING IDEAS AS MY MAPS

そしていくつもの火成岩が炎の道に火を噴きながらとびかかっていった。

それぞれがぼくの思うとおりに。

TRAPSは火成岩(辞書にあった)、火の表現が強く、熱さを感じさせる。

IDEAはひとつではない、しかし限定されてもいない。

ぼくの地図はぼくの意志という意味あいか。

"WE'LL MEET ON EDGES SOON" SAID I,

PROUD 'NEATH HEATED BROW

「ぼくらはまもなく会うだろうよ、道端で」興奮して熱くなった頭で誇らしげにぼくは言った。

WEがよくわからないが、おそらくIDEASと同じように火成岩、もしくは

擬人化した複数のぼくを差すのか。

EDGESもよくわからないが、炎の道(複数)の道端というのがあてはまるような。

PROUDは副詞的な使い方。

AH BUT I WAS SO MUCH OLDER THEN.

I'M YOUNGER THAN THAT NOW.

ああ、でも、そのときのぼくは思い切り老けていた。

いまのぼくはあれよりは若い。

これは夢、眠ってみる夢、の話、それの回想を詩にしたものではないかなあと

いうのがこの自己流解釈の原点である。

時制のイメージ、THEのつかない複数形のあいまいな感じがしっくりくるような気がする。

この話は全6話。続きます。